【お題】ちょっとコワい話、人生で一回だけ見た幽霊

今週のお題「ちょっとコワい話」

 

久々にお題を書きます。夏ですし、怪談系の話を。全然怖くない、ちょっとコワい話です。

きりん屋は霊感はほとんどないんだけど、今までの人生で1回だけ幽霊を見たことがあります。

幼稚園の、お泊り保育での話です。

 

きりん屋が通っていた幼稚園は、先生3人全園児10人くらいのとてもとても小さい幼稚園でした。

お寺さんがやっている幼稚園で、本堂を含めた園内は広く、少ない人数でのびのび遊んでいたなぁと思います。

春の運動会、雨が降ったら薄暗い本堂の中で走り回ってたし、秋には園庭にあるイチョウの木から落ちた銀杏を問答無用でもって帰るように言われました。あれ、臭くて。嫌だったんだよなぁ。帰り道の途中で銀杏を入れられた袋に穴をあけて、道すがらにポトポト落しながら帰ったものです。笑

 

お寺、ということで戦時中に亡くなられた方を敷地内に埋めていた、なんて話があり、実は園庭を掘り返して遊んでいると白いお骨のようなものを掘り出すことも良くありました。

あれが本当にお骨だったのかどうかはわかりませんが、そういうのが出てきたら必ず園庭脇に用意された箱に入れること、というルールで、時々その箱の中身を園長さん(和尚さん)が手を合わせて片付けられていたので、子ども心に大事に扱うべきものなんだと思った記憶があります。

 

そんな幼稚園のお泊り会。

人数も少ないので、年長さんだけでなく毎年全園児揃って、本堂に布団をひいて寝ていました。

広い本堂に、並んで眠る園児10人と先生2人。

夜中にトイレに行きたくて、遊びなれた本堂だし幼稚園だしで先生も起こさずに一人で外に出ました。

トイレをすませて、さぁ本堂に戻ろうと思ったら、さっきは普通に開けられた扉があかず。

どうしようと思ってたところに、若い男性の方が現れました。

たぶん、足はあったと思います。だけど、幼稚園の先生はおじいちゃんの園長先生以外は女性だし(本堂で寝てるし)、若い男性なんて園内で見ることはなかった。

不思議に怖いとも思わず、本堂に戻りたいと行ったらその人が手を引いて裏口の方を回って本堂まで連れて行ってくれました。

本堂に戻る階段のところまでしか記憶はありません。

そもそもこの記憶自体がぼんやりしてて、その男性の顔も全然覚えてないんだけど、きりん屋はあれは絶対生きている人じゃなかったと思ってます。

そしてとても優しかった。

 

f:id:kilinya:20170804080737j:plain

 

その幼稚園は、きりん屋が年長さんになるまえに廃園になって、跡地には大きなデパートができました。お寺は移築されたけど、デパートの屋上にも小さな祠が立てられています。

そのデパートが、実は地元では有名な心霊スポットで、駐車場のあの位置に幽霊がでるとか、○階のこういう模様のタイルのところに行くと異次元に引き込まれる、とかいろんな噂がたっています。

もしかしたら、あの男性にも会えるかもと思って、デパート内の心霊スポット巡りをしたこともあったけど、会えませんでした。

 

もう一度会いたいなと思いながら、気づけばこの年に。

あれはいったい誰だったんだろう。

誰かはわからないし、本当に幽霊だったのかもわからないけど、30年近く経ったいまも忘れられないきりん屋の大切な思い出です。