秋の法事の時に、お経を上げてくださったお坊さんがこんな話をしてくれました。
左右の手のひらを見てください。
よーく見るとシワの入り方が違います。
シワの多い方の手は、ご先祖様の手。
反対側の手が、ご自分の手です。
2つの手のひらをシワが重なるように合わせると、ご先祖様の功徳を頂くことができるんです。
そう、合掌ですね。
細かい言い回しは違うかもですけど、こんなお話でした。
日常の何気ない一幕に自分なりの背景や理由があるのは心地いい
お寺からの帰り道、息子と一緒に、左右の手のひらを見比べてみました。
シワの数、違うかなぁ?って感じだったけど、
お互い何となく左手の方がシワが多い気がしたので、
2人で「左手はご先祖様の手だね」って言い合いました。
あれから数ヶ月、毎朝毎晩のお参りと、
三食のいただきますとごちそうさまの時、
この話を思い出します。
以前は手を合わせても何となくおざなりだったけど、
お坊さんのお話以来、左右のシワを重なるように、
丁寧に合掌するようになりました。
まぁ、功徳も頂けるっていうし。笑
別にこれに限ったことではないのだけど、こういう風に、
日常の何気ない一幕に自分なりの背景や理由があるのは、
人生が豊かになるようで心地いい。
本当に功徳を頂けるかとか関係なく
(そもそもこんな下心満載の子孫、嫌だし)、
言ってしまえば合掌だって何の意味があんねんって思わなくもないけど、
事実かどうかはどうでもよくて、
新しい認識で世界を認識できたり、
点と点に、自分だけの新たなつながりができるのが
面白いなぁと思います。