普段の生活の中に、たくさんの自分の「好き」をちりばめたいと思ってます。
目に入るものや肌に触れるもの、いわゆるモノはもちろんのこと、時間の過ごし方や人への接し方、心の在り方なんかも、自分が好きだと思うようにしたい。
無理して探し回らずとも、素敵な情報は必ず届く
そのためには、自分がどんなものに心惹かれるのか知ることがとても重要。
だから、普段からアンテナを張って、自分が好きなものや瞬間をたくさん知ろう。
そう思っていたのだけど、最近はその心境に少し変化がありました。
ちょっと前まで、自分の好きや楽しいを増やすためにアンテナをびんびんに張って、ありとあらゆる素敵な情報を手に入れたい!なんて欲求が強かったのだけど、いまは、普通に生活していて自然と目に入るものだけでも充分人生を彩ってくれるなぁと感じてる。そういう時期なのかな。
— きりん屋 (@kilinya_) 2018年9月29日
そう、無理にアンテナを広げなくても、毎日を過ごしているだけで素敵な情報はたくさん入ってくるんだなって気づいたのです。
そんなことを思ってたころ、たまたま読んだ本にこんな記述がありました。
情報は日々、爆発的に増え続けている。スマホを持っている人なら、ほとんど無意識のようについつい手が伸び、メールチェックしたり、ブラウザでリンクを踏み続けたり、ゲームに明け暮れてしまった経験があるだろう。受け取るべき情報を減らし、アンテナを広げるのではなく「アンテナをたたむ」ことの方がもはや切実な状況だ。
(『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』/佐々木典士)
やっぱり、今の私はアンテナをたたむ時期なのかも知れない。
この本では、人は脳も体も5万年前から進歩していないって書かれていて、それなのに日々取り込まれる情報は爆発的に増えてしまって、私たちはそれに対応しきれないだろうと警告されてました。
私の場合はもっともっと単純。
美味しいお店や商品を探し回っても、一日3食以上に食べることはできない。
どんなに素敵な化粧品や洋服を見つけても、顔も体も一つしかない。
行きたい場所のリストばっかりどんどん長くなっても、一年に行ける旅行は限られてる。
素敵な情報を探して、あ、ここ行ってみたい!って思う瞬間はとても楽しい。
これ美味しそう!これがあったらもっと毎日が楽しくなるかも!こんな素敵な作品があったんだー!そんなものも世界にはたくさんある。
だけどそれはあえて自分が血眼になって探し回らなくても、ご縁があればきっといつか出会えるんだと思う。
夫が連れて行ってくれた定食屋さんのランチがとてもおいしかったこと。
母のお気に入りのお茶碗の話から、ご近所の素敵な焼き物屋さんを知れたこと。
息子と行った市民センターの料理教室で、とびきり美味しいレシピを教えてもらったこと。
本屋さんのおしゃれなポップで、大好きだと思える小説に出会えたこと。
毎日を普通に過ごしているだけで、私の好きは自然と増えていく。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
- 作者: 佐々木典士
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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